SDGs
当社の取組みについて
当社は、群馬銀行へ「ぐんぎんSDGs私募債」を発行し
手数料の一部から、群馬県へ寄付を行いました。
2022年8月26日贈呈式にて
左から杉木、群馬県総務部長 堀越様、群馬銀行 隅田川渋川支店長様
~当社はリコージャパンのマングローブ植林活動に賛同しております~
東南アジアで植林活動を行う理由
~ 6 つのSDGs ゴールに貢献するマングローブ
地球温暖化による影響が世界各地で顕在化する中、CO2の吸収源としてマングローブへの注目が高まっています。森林にはCO2を吸収・固定する能力がありますが、その量で比較してみると、スギ人工林が1haあたり約302tなのに対し、マングローブは799~1,283tにも及びます。常夏の東南アジアでは30~40mの大きさにまでマングローブが育ちます。木は炭素の塊ですから大きければ大きいほど、多くのCO2を吸収・固定することができます。また、マングローブは沿岸域に生息するため、広大な植林面積があります。日本にも植林可能な土地はありますが、限度があり、大規模に行うことはできません。つまり、日本よりも東南アジアで植林を行う方がCO2削減により貢献できるのです。そしてマングローブが注目されている理由は、それだけではありません。マングローブは海と陸の間にあり、津波や高波の被害を軽減する防災機能を備えています。また、独特の形状をした根元は水辺の生物の棲み家となり、豊かな生態系を育みます。ここで育つエビや魚は、地元の人々の貴重な収入源ともなりますし、食料安全保障の観点でも重要な役割を果たします。このように、マングローブは多くの恵みを私たちにもたらしてくれます。
住民団体と一緒にマングローブの苗木を植林。臨海部の生態系を保全でき、近隣住民の里海の復活にもつながります。
(2022年8月フィリピン共和国)
2020年3月に植林したマングローブの高さは、管理者のアディ氏の背丈と同程度まで成長しています。
(2023年3月インドネシア共和国)
2タコ足状の支柱根が生え、枝葉も多くつきマングローブらしい樹形に成長しています。きれいに並んでいることから、管理がしっかりと行われていることがわかります。
(2023年3月インドネシア共和国)
インドネシア「リコー ビンタンの森」における生育状況
世界中でマングローブは年々減少しており、特に顕著な国がインドネシアです。同国では1980~2000年の20年間で、マングローブ林の約30%の面積が減少しています。主な原因はエビの養殖。経済を支える重要な産業である一方、養殖池を開発するためにマングローブが次々と伐採されていきました。また、餌や病気予防の抗生物質等が大量に投与されるため、数年で土壌は劣化し、汚染された養殖池がそのまま放棄されるということが繰り返し行われてきたのです。
こうした環境破壊を食い止めるため、2006年より活動しているのがワイエルフォレストです。同社では、放棄された養殖池に植林をすることでマングローブの再生を目指す「シルボフィッシャリー」と呼ばれる手法を推進しています。マングローブの落ち葉が餌となるため飼料の投入が不要なこと、干潟への植林に比べて短期間で成果が確認できることなどから、持続可能な森林管理・水産養殖の手法として、地域住民にも受け入れられています。
「早ければ、半年~1年ほどで魚が、3年ほどでエビの養殖ができるようになります。リコージャパンとの協働は2020年から始まりましたが、『リコー ビンタンの森』でも魚の姿が見え始めており、地域の人たちも喜んでいます」(ワイエルフォレスト 阿久根様)
収穫された水産資源は地域の人々の収入になり、経済的な自立を支えます。マングローブの植林が地球環境保全だけでなく、人々の暮らしの豊かさにもつながっています。